DUCATI 3

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2015年8月14日金曜日

布の絵画 "BORO"を知っていますか? 浅草アミューズミュージアムへ行って来ました。








火曜の午後

浅草へ行ってまいりました。










久しぶりの都内にワクワク。

すっかりオノボリさん状態でした。













そして

浅草寺のすぐとなりにある


布文化と浮世絵の美術館 アミューズミュージアムへ。



撮影もOK♫ 




田中忠三郎さんという民俗学者の方が集めた

江戸時代から庶民の暮らしの中で使われていた 布を

展示している美術館です。







一家の女性達が 家族のために、

生きるために作った布。





暖房も空調も無かった時代に

厳しい自然と戦い、調和しながら

慎ましく生きた日本人の歴史を ひしひしと感じました。





いろんなことを考えさせられ、気づくことが多かったです。






心を打たれました。



物には、心がある。






昔は、衣類も全て「手作り」だったんですよね。




今より、クリエイティブ。

かもしれません。










極寒の冬を越すために

布 一枚がどれほど大切なものだったか。







お金を出せば なんでも簡単に手に入る現代社会では

とうに忘れてしまった感覚。








展示物とともに、配置された

田中忠三郎氏の言葉が またズシリと響くのです。




































当時の娘達は

5、6歳の頃から

親に教わり、針を持ったそうです。









こんな素晴らしい技術を

職人さんではなく、一般の人達が 持っていたとは












お金を出して、買ったもので 着飾るのではない。






家族のために

一針ひと針、想いをこめて作ったことが

伝わって来ました。













慎ましい暮らしの中で

少しでも、美しく

生きることを楽しむ。ということ













子どもの頃、駆け回って転び

穴があいたズボンのひざ小僧に

「アップリケ」を貼ってもらったことを思い出しました。






小さな子どもならまだ ありえますが

ツギ布を当てた洋服なんか イマドキ誰も着ていませんね。






















ーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下 展示文章 抜粋ーーーー



これらの布は、言葉を持ちません。

しかし私たちは感じます。


針目の一つ一つに、大切に績われた布の温もりに、

垣間見えるお洒落心に、







どんなに貧しく過酷な環境にあっても、

優しさを抱き、

人を愛し、

豊かに生きた人々の心を。










物を作り、慈しみ、使い切る充足感と、

困難に負けない真の強さを。





粗末なぼろ布にあらわれた、思いがけない美の世界が、

現代を生きる我々に

根源の問いを突きつけているようです。





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ほんの百数十年前までの日本は



厳しい自然と対峙しながら

「生きる」ということだけで 精一杯だった。という事実。





本当は、人も 自然の一部なはずなのに




欲望のまま、贅沢をくり返し

自然を破壊し

地球を 我がもの顔で支配しているつもりの現代社会では

すっかり忘れ去っています。

















屋上へ続く階段には

東海道五十四次を巡れる浮世絵が展示されていました。














屋上からは、浅草を展望できます。









行って良かった。と心から思いました。

おすすめの美術館です。













さて

今夜は、「火垂るの墓」が放映されますね。






言わずと知れた、有名な戦争アニメ映画。

悲しすぎて、毎回泣きます。



戦争の理不尽さや悲惨さを、忘れてはいけません。

アニメなので、子どもにも伝えることができる名作だと思います。







今夜も、必ず見ようと思っています。










戦争なんて 

地球上から なくなってしまえばいいのに。