朝の散歩で、カマキリと出会った。
アスファルトの道路を横断中。
ユラユラと揺れながら歩く姿は「木の葉や枝の動き」を真似ているらしい。
”私は居ませんよ。一枚の葉が揺らいでいるだけです”
己の存在を無にして、ゆっくりと進むカマキリ。
途中で自転車とスクーターが通り過ぎた。もちろん路上の虫には気づきもせず。
葉っぱになりきっているためか、
フルフルと揺れてばかりで、ちっとも前に進まない。
潰されやしないかとヒヤヒヤした私は、後ろからそっと追い立てることにした。
とりあえず安全な場所へ辿り着いたのを確認して、私も歩き出した。
ぼくらはみんな生きている。
「地球の心配をしないで自分の心配をしなさい」と
親に言われたことを思い出しながら歌った。
2014年に描いてたカマキリ |