島根県の安来市に
ひとりの若き和紙職人さんがいます。
京都の大学で和紙工芸を学び 3年間の修行の後、
2022年に古民家を工房に改造し
広瀬和紙・紙季漉(しきろく)を開業。
昔ながらの手漉きで和紙を作りながら
コースターやアクセサリーなど
生活を彩る小物も製作しています。
愛車の絵を描かせて頂き、お世話になっている
安来市のSさんより
「お願いがある」とご連絡をいただいたのは昨年のこと。
「和紙に、絵を描いてみてください。」とのご相談でした。
和紙の材量である、楮(こうぞ)と三椏(みつまた)の割合で
性質や風合いが変わります。
題材は、お任せでしたので
Sさんの愛機、クボタのコンバインを描きました。
広瀬の和紙に、広瀬の風景を。
大型バイクやジープを乗りこなすSさんは
コンバインもお手のもの。
さかのぼること2年前、
家人と2人で島根を旅した時に
Sさんの田んぼで稲刈りを体験させて頂いたのです。
長年、Sさんのお米を食べています。 |
生まれて初めてコンバインを運転しました。
おかげさまで、とても楽しい旅でした。
(島根の思い出は尽きませんが
本題に戻ります。(笑)
厚手の和紙は、描きやすく
シワも出来ませんでした。
和紙に絵を描く「水墨画」や「絵手紙」は
大胆なタッチが多いですよね。
植物の繊維が細かく絡み合って、丈夫な表面を持つ手漉き和紙。
文字を描いたりするのには適しているのかもしれませんが
水彩絵の具での「細かい描写」には向かない理由がわかりました。
バイクは、細部まで描けませんでした。笑
日本画の「岩絵の具」でしたら、膠を混ぜるので
描き味が違うのかもしれませんね。
数種類の和紙に絵を描く作業は、
実験の様で興味深かったです。
ゴールデンウィークのイベントでは
紙季漉さんの店内に、絵を展示してくださったそうです。
島根のラジオなどマスコミでも話題の、紙季漉さん。
フレッシュな感性で、いろんな作品にチャレンジしています。
インスタグラムは @hirosewasi_sikiroku
山陰の中央エリアで、出張体験も始めたそうです。
少ない人数でもできるとのこと
楽しそうですね♬
ご縁をくださったSさん、
そして広瀬和紙さん
お世話になり、ありがとうございました。
Sさんの愛車 |
こちらのハーレーの絵は、私が以前 画用紙に描いた絵を
和紙にコピーしたそうです。
風合いがあって、とてもいい雰囲気で驚きました。