DUCATI 3

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2025年8月12日火曜日

祖父のまなざしを辿って #盂蘭盆会 









私がはじめて乗ったバイクは

じいちゃんの後ろ

HONDA スーパーカブ




「乗せて」とせがんでは

おんぶひもを結び

海沿いの国道を走った思い出があります。






ツーリングで。じいちゃん撮影





バイクで走ると

いつもの空と海が、何倍もに広くなって

後ろに流れていく




そんな世界に連れていってくれるじいちゃんを

幼心にカッコいいと憧れました。






それから時が過ぎ

小学生の頃、戦争の本に出会い衝撃を受けた私。



ある日、祖父に「戦争のことを教えて」と尋ねると

古いアルバムを開いて

写っている兵隊さんの名前と出身地を

一人ずつ説明してくれました。



 




それから何度か

祖父にアルバムを見せてもらいましたが

そのたびに、兵隊さんの名前と

思い出を話してくれました。




そして、最後に必ず

「戦争は、二度と起こしてはならない。」と一言。

真剣な、低い声を覚えています。









先日、故郷に帰省した時に

数十年ぶりに

祖父のアルバムを見る機会がありました。






そこには、見覚えのある写真と

見たことのない写真がたくさんありました。






破壊された町の写真

墜落した飛行機の写真など

戦時中の厳しい場面もあったのです。







祖父は、子供だった私に

見せる写真を選んでくれていたと、気づきました。



今思えば

辛かったことは

話したくなかったのかもしれません。








海軍航空隊だった祖父は

写真班で、たくさんの記録写真を撮影



戦争が終わってからは

カメラを片手に

家族の写真をたくさん撮ってくれました。








今回、祖父の遺品や

軍人時代の手記も見せてもらいました。








大正13年

20歳で故郷を離れ、横須賀海兵団に入団し

日本各地や海外へ行ったことが書かれていて

終戦まで21年間の軌跡を知ることが出来ました。





祖母と出会った横須賀。

その運命がなければ、私はここに存在していません。


せっかく近くに住んでいるので

手記を元に、祖父が見た風景を辿ってみたいと思っています。





今年初めに、友人に”先祖の戸籍を取れる”と聞いて

いろいろ調べ始めてから、

知りたかったことが続々と明らかになり、胸が震えます。


貴重な資料を見せてくれた本家の皆様に、感謝を申し上げます。







幼い頃、山や海に出かける祖父の後ろを

いつもくっついて走っていた私。



「よく来たな」と笑う声が聞こえます。













2025年8月8日金曜日

走り去る後ろ姿 東本昌平さん




握手してもらった

大きな暖かい手を忘れません。





漫画家の東本昌平さんが

お亡くなりになりました。







東本氏がツーリングの帰りに

立ち寄るコーヒーショップTARO’sで

何度かお会いしたことがあります。








TARO’sには長年

私の絵を展示していたので

コーヒーを片手に、絵を眺める東本氏と

緊張してお話しました。










穏やかな声と

走り去って行く後ろ姿を思い出します。




ありがとうございました。







 

2025年7月2日水曜日

知床連山と愛車 Mercedes Benz E250

 




「思い出の愛車の絵を、描いてほしい」と

オーダーをいただきました。







背景は、北海道の知床連山。






愛車で走った、雪の北海道




車体のお写真と、雪山と樹氷それぞれのお写真を

絵の中で組み合わせて配置しました。




このように

お気に入りの景色を、ギュッと詰め込むことができます♬







十数年を一緒に過ごし

たくさんの思い出がある相棒 Mercedes Benz E250。








昨年、故障して修理するのが難しく

予期せぬお別れになってしまったそうです。




これからも、ずっと乗り続けようと思っていたとのこと。




残念なお気持ちが伝わりました。







一枚の絵の中に

愛車との大切な思い出が残るよう、

心を込めて製作しました。




オーダーありがとうございました。








2025年6月5日木曜日

日産 フェアレディZ

 



愛車の絵を描いてほしい。とのオーダーをいただきました。






背景は、富士スピードウェイホテル。

オーナーさんのイメージに合わせて、選びました。



2022年にオープン

ホテル内には、モータースポーツミュージアムもあるそうです。






照明の光を表現するのに、工夫を重ねました。

明るすぎず、暗すぎない絶妙な色合いに。










愛車は、日産 フェアレディZ。

1969年に販売された、流麗なデザインの名車です。









ちなみに「フェアレディ」という名称は、

当時の日産自動車の社長が、

アメリカで見たブロードウェイミュージカル

「マイ・フェア・レディ」にちなんで命名されたそう。









愛車と、愛犬も描いてほしい、とのオーダー

ホテルの内装に合うよう、可愛い洋服を着せました。








可愛い首飾りも付けて、おすまし顔。

”マイ・フェア・レディ”の完成です。




こちらのワンちゃんが最近、足の手術をしたそうなので

元気に暮らしてほしい、と願いを込めました。







最新のホテルと、半世紀を超える歴史を持つ車両。



新旧の優れたデザインを、一枚の絵に描きました。

オーダーありがとうございました。












2025年5月7日水曜日

思い出の”バイクライダーズ” 

 


昨年11月末に日本で公開された映画

THE BIKERIDERS



「映画カタログのワンシーンを描いてほしい」との

オーダーをいただきました。






公開されてすぐに観に行き

ポスターを購入しようとしたところ、在庫がないと言われ

残念だったと。






届いたお写真を元に、制作を始めました。





ポスターの代わりになるよう

455×380mm大きいボードです。









私も、映画を観たので

60~70年代のアメリカ

バイク乗りの世界観を思い出しながら

筆を走らせました。







バイクに乗る時に着るGジャン。

着倒されて、いい"味"が出ていますね。


背中には所属するMC(モーターサイクルクラブ)のカラーズ











主人公ベニーは、喧嘩っ早くて無口な男。


どこでも気にせず、ドカッと座る暮らしぶりが

背中の汚れに出ているなぁ。と

ストーリーを思い出します。








カタログに載っていた文字も

描いてほしい。とのご希望でしたので







バランスを考えて、横一文字に描き入れました。




本日、絵がお手元に届き

とても喜んでいただけました。



オーダーありがとうございました。









余談ですが、先日GW中に

この絵を額装するため、バイクで平塚まで走りました。






"バイクライダー"とタンデムの

バイクライダーミナコ。



自分が描いた絵と、バイクに乗るひと時は

至福なのであります♬



額装が仕上がり

梱包してお客様の元へ発送するときは

大切に育てた我が子を、旅に出す気持ちになります。













2025年4月28日月曜日

みんなでキャンプ! #mercedes benz

 


大好きなキャンプの風景を描いてほしい。とオーダーをいただきました。







家族でワイワイバーベキュー。

背景は、青い空と海。

いつも一緒の、愛車メルセデス・ベンツを隣に。とのご要望です。









いただいたお写真を元に、

横長の構図を考えてラフスケッチを作成。



気に入っていただけたので、製作をスタートしました。



お任せで「架空の絵」を描く時は

お互いのイメージを合わせることが大切ですからね。








愛車のベンツCLA200D 

色は鮮やかな、サンイエロー。

元気になる色ですね♬





お子さんから








愛用のテントや、お気に入りのテーブル、イスも描き込みます。


お子さんの小さなお顔は5mmほど。

一番細い筆の先で

少しずつ繊細に描き込みました。(息が止まります)笑



お父さんが取り分けてくれたお皿に 手を伸ばす娘さん

カップで乾杯した後に、息子さんと話すお母さん。というシーン。

(それぞれのお顔の写真を元に想像して描きました)



楽しそうに話す声を聴きながら

テーブルの上に、おいしそうな料理を並べました。



遠くに見える江ノ島











メールでのやり取りの中で、


「湘南に縁があり、住んでいたこともある。

江の島や茅ヶ崎の海が大好きなんです」との熱い思いを伝えてくださいました。


水平線に浮かぶ”江の島”は、私からのサプライズプレゼント。

絵を見るたびに、湘南を感じてほしいと考えたのです。








とても喜んでいただきました。



玄関に飾った絵を眺めて

お子さんが「僕がいる!」とはしゃいでくれたそうです。




楽しそうな様子が伝わり、心が温かくなりました♡

オーダーありがとうございました。






2025年3月15日土曜日

見えるのは、どんな地平線



ウルトラ警備隊の基地のよう。




ここは、横浜市栄区

本郷台駅前にある”あーすぷらざ”







数日前に、偶然出会ったこのチケットが

私を呼んでいたんです。





世界中を取材した、珠玉の作品が並んでいました。





砂漠で生きる人々

収容所や刑務所で暮らす人々



厳しい環境で、生きる人々。

被写体のまなざしには、それぞれの人生が力強く映り

心打たれました。





自分が見ている世界が、世の中のすべてではないんですよね。







「地平線の彼方へ」という

写真とエッセイが綴られた本を買い求めました。


サインも入っていて、ラッキーであります!





”あーすぷらざ”の愛称で親しまれている施設名は

「神奈川県立地球市民かながわプラザ」

1998年に開館しました。






世界の文化に触れるコーナーなどもあり

子どもが小さいときは、よく訪れていました。





「地球市民」って、いい言葉ですよね。








むかし、仕事で本郷台に来ていたので(30年前か)

もともとこの土地にあった消防学校も覚えています。