一年前に訪れた、横浜中華街
寒い日でした。
裏路地にある、蔦に覆われた趣のある建物。
ここは中華料理店「同發」の
菓子工場として使われていましたが
2024年初夏に解体されて
今はもう、残っていません。
戦前に建てられた、趣のあるデザイン
夏は緑の蔦に覆われ
見る人の心を惹きつけました。
新緑の蔦が鮮やかな季節に
壊されてゆく光景を
想像すると胸が痛みますな。
スイス商社、インド生糸倉庫、米軍施設を経て
最後は、中華菓子の工場として活躍したそうです。
港町・横浜が辿ってきた歴史に想いを馳せます。
無くなる前に
目で見て、感じることができて良かった。
ずっと気になっていた建物が
いつのまにか無くなるのは寂しいよね。
ここに確かにあった記憶を
せめて写真に残したい歴史的遺産。
壊すのは一瞬だけど
歴史はすぐには作れない。
シャッターを押すのも一瞬だけど
私は、ずっと忘れないよ。