2013年6月5日水曜日

1枚の写真に会いたくて。









































その人は、鹿児島の生まれだと聞きました。








ご主人のお誕生日に、

愛車の絵をプレゼントしたい、とオーダーをいただいたのは

三年前のことでした。







直接お会いしたことはなく

何回かのメールのやりとりで

少し お互いの近況などを知らせあったりしておりました。






愛車に跨がったご主人の絵を描いている時に

「ガンバッて!」と

メールで送ってくれた1枚の写真。









風のニオイも感じられそうな

美しい風景でした。

広大な緑の草原と、遠くに見える山。

満開に咲き誇った桜の木も並んでいました。










そして

お誕生日のサプライズプレゼントに成功したと

連絡をいただいた

数ヶ月後






その女性は、帰らぬ人となってしまいました。

ご主人より ご連絡があり

実はずっと闘病中だったこと、

そして プレゼントの絵の お礼を伝えてくださいました。









あれから

パソコンが故障して

データがすべて消えてしまい

美しい風景の写真も 見られなくなってからも













ずっと

ココロの中にあった、その風景に

会いたいと思っていたのです。













「故郷の、霧島の公園です」















5月5日の熊本F.T.W SHOWを終え

元気が残っていたら

探しに行こうと考えていました。








霧島に。
























どこまでも続く山道。

美しい緑のトンネルを走りました。

















初めての土地へ行ったら

まずは神社へゴアイサツ。


霧島神社



























あの景色は

どこの公園なのか。



霧島の公園、で調べてみたら

「神話の里公園」という場所を見つけました。







そこかもしれない。







根拠のない確信をしたワタシ。















そう

この山です。

写真の中にあった景色に

会うことができました。








駐車場係のおじさんに聞いたら

高千穂山だ、とのこと。






坂本龍馬が、新婚旅行で来たんだよ。と

親切に教えてくださいました。














 



それから

まっすぐ鹿児島市へ。

















もうひとつ

どうしても

行ってみたかった場所へ













桜島。





まるで呼吸をするように

煙が流れていました。









荘厳な

想像していたよりも ずっと大きな桜島を前に

何時間も 座っていました。












































お会いしたことのない方でも

メールのやりとりから

いろいろなお話を聞くこともあります。







一台のバイクの持つ

いろいろな思い出を 教えていただくこともあります。











1枚の写真を見ながら

1枚の絵を、描く。












鉛筆と絵の具を使って

ただ  描くのではなく











その時の 、人の想いも

絵に現せるよう

心で描いていきたい。と

いつも思います。
































Dさん、

応援してくれて

ありがとうございました。









オーダーをいただいてから 3年、

なんとか 続けておりました。







そして

これからも、ガンバリマス!